自由研究にも《服の染み抜き》水溶性と油汚れの落とし方

服についてしまったシミは、早めの応急処置が大切です。珈琲や醤油、ワインなどの水溶性の染みか、口紅やチョコレートなどの油性の染みなのかによって対処方法がかわります。
洗濯物を干す女性

水溶性の場合(醤油・ソース・珈琲など)

醤油先にあげた珈琲、醤油、ワインなどの他には、ジュースや汗など水で溶ける染みが水溶性。応急処置としては、ティッシュやハンカチを濡らして染みのついた部分を叩いておきましょう。水かぬるま湯で洗えば、ほとんどの汚れは落ちるでしょう。血液の場合は熱いお湯はNGです。タンパク質が固まってしまうので冷たい水で。血液はアンモニアでもよく落ちます。
なかなか落ちない場合は中性洗剤を使います。蛍光剤の入っていない中性洗剤を水で50倍に薄めて使いましょう。
タオルを汚れに当てて、生地の裏から歯ブラシなどに水をつけて叩きます。中性洗剤でもダメなら、100倍に薄めた漂白剤を使いましょう。(色物の場合は注意です。)汚れが取れたら、ガーゼなどに水を含ませて叩いて下さい。洗剤と漂白剤を取り除くためです。輪染みにならないように、霧吹きを周りに拭いておくといいでしょう。洗える物の場合は洗濯します。

油性の場合(チョコレート・カレー・油性ペンキなど)

ペンキまずは水で濡らさずにティッシュやハンカチで油を吸い取りましょう。こすると広がってしまいます。水溶性の染みと同じように裏から叩いてタオルに汚れを移しますが、使うのはベンジン。輪染みの防止にもベンジンを霧吹きします。落ちなかったら中性洗剤の原液で。それでもダメなら化粧石鹸を使います。石鹸を直接塗って、へらなどでしごいてください。
油性ペンなどは、クレンジングオイルでもかなり落とせます。消毒用エタノールでもOK。
エタノールやベンジンなどの有機溶剤は、ビニールクロスなどに使うと溶かしてしまいます。

不溶性の場合(墨・泥・鉄サビなど)

泥はね水にも油にも溶けない汚れのことです。つまりは顔料。粒子の大きめな汚れだと思ってください。墨汁の場合は、少し水を付けご飯粒、もしくは練り歯みがきをつけてもみ洗いします。それから台所用洗剤を直接つけて、へらなどでしごいてください。落ちるまで繰り返します。
泥はねなどはもみ洗いでだいたい落ちるでしょう。落ちない場合や、鉄サビなどは白い衣類なら還元系の漂白剤を使いましょう。塩素系や酸素系はNGです。市販されている還元系の漂白剤としては、花王のハイドロハイターがあります。
ちなみにガムがついた場合は、氷や保冷剤などをあてて冷やし固めると剥がしやすくなります。冷凍庫にいれてしまってもいいでしょう。残ったガムは粘着テープでとります。


前もって予防しておこう
前もって防水スプレーをかけておくと、染みをつきにくくして、ついても落としやすくできます。ネクタイやドレスなどに前もってスプレーしておくといいでしょう。衣類から20センチ以上話してスプレーしないとムラになってしまうので気を付けて下さい。
エプロンやテーブルクロスにも定期的にスプレーしておきましょう。
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