適職診断いらず!自分の得意なことの意外な見つけ方

自分には得意なことなんて無い、何が得意なのか分からないと思っていませんか?
自己紹介でアピールすることがない。プロフィールに書ける特技が無い。それはあなたの誤解です。
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世界一である必要は無い
人よりもいくらか上手にできれば、「得意だ」と言っていいんです。
「わたしよりもうまい人はいるし……」なんて考えると、世界一位の人以外は下手くそになってしまいますよね。平均より少しでもできることなら、それは十分誇れることです。

確かに、なかなか自信を持って人に言えることがみつからないというのはよく分かります。どうしたら見つかるのでしょうか。

得意なことの見つけ方

【その1】苦手なことはなんですか?
ノートに書く逆に、自分の苦手なこと、不得手なこと、ウィークポイントをノートに書きだしてみましょう。
自分の短所と考えると書きやすいかも知れません。

長所(強み)と短所(弱み)は表裏一体。書きだしたことを反対にすると、得意なことが見えてくることがあります。

この方法では、少し抽象的な性格などに気づくことができるでしょう。

たとえば…
「計画を立ててその通りに行動するのが苦手 → 急な予定変更にも慌てず行動できる」
「愛想笑いをしたりお世辞を言ったりするのが苦手 → 誰にでも自分を通すことができる」
「飽きっぽいので1つのことを長く続けられない → いろんなことにどんどんチャレンジできる」
「感情を抑えて嘘でごまかすことが苦手 → ストレートに感情を表すことができる」
「心配性でなかなか決断できない → 細かいリスクに気が付くことができる」

子供のころに叱られたことを思い出すのも良いですね。「静かにしてなさい!」と怒られたことのある人は、おしゃべりが得意というわけです。

【その2】イライラしたり嫉妬したことはありませんか?
イライラ他の人が上手くできないのを見て、「もっとこうすれば良いのに!」とイライラしてしまう。面白い漫画を読んで、そのアイデアや画力に嫉妬してしまう。

これらは、自分にその隠された才能があるからかもしれません。

普通の人は、良いものを見ても「すごいなあ」と感動こそすれ、ジェラシーを感じることはありません。うらやましく感じるその人と、共通の才能をあなたも持っている可能性があります。

あなたがなぜか嫉妬してしまう人はいませんか?ついつい気になってしまうことはありませんか?

【その3】長く続けていることはなんですか?
ピアノを弾く子供自分では好きでも得意でも無いと思っていることでもかまいません。長く続けていることはありますか?続いているということは、少なくとも嫌いではないですよね。

よく言われるのが「1万時間の法則」です。これは、なにごとも1万時間続ければ達人レベルに達するというもの。毎日頑張れば3年で1万時間に到達できるので、「石の上にも三年」にも当てはまります。

ですが、これは本来はプロスポーツ選手やチェスの名人などのトップレベルの人たちを調査して導かれたものです。私たちはなにも一流のプロ選手になる必要はありません。

「まあまあ良い」レベルなら、20時間で到達できるという考えもあります。1万時間とは言いません。1000時間、100時間、20時間でもいいでしょう。何か続けていることがあるなら、それは十分あなたの「得意なこと」と言っていいでしょう。

【その4】家族や親しい友人に聞いてみる
家族と話すあなたの周りでは、あなたの才能は周知の事実になっていることもあります。知らないのはあなただけです。

恥ずかしいかも知れませんが、あなたの得意なこと、いいところをぜひ聞いてみましょう。自分では考えもしなかったことが出てくるかもしれません。
自分が苦手だと思っていたことが、あなたの得意なことだったという場合もあるのです。お互いに話したり、何人かで紙に書き合ってもいいですね。

こんな話があります。美術の授業で、ある人が絵を描いていました。まるで写真のように正確なスケッチをしていたんです。それを見た友人が、「ちょ、それすごいね!」と言いましたが、当の本人は何がすごいのか分からない様子。「こんなの見たままを描いてるだけだよ?だれでもできるでしょ?」と。

得意なことというのは、何の苦も無くできてしまいます。そのため、それがすごいことだと自分では気が付かないことがあるんです。本人にとっては、自転車に何も考えずに乗っているのと同じようなものだからです。
自転車に乗れる人は大勢いますが、練習もせずに見たままを正確にスケッチできる人はそうはいません。でも、自分にとっては自転車に乗るのと同じなので、気が付かないのです。

2015年7月に亡くなった任天堂の岩田聡前社長も、「自己評価と他己評価の違いに気を付けた方がいい」と言っています。「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」といつも学生に話していたそうです。

子供の頃に誉められたこと、よく友人や同僚に頼まれること、たいして大変じゃなかったのにとても感謝されたことなどが無いかも考えてみましょう。

天職と適職

あなたの得意なことが分かったとします。では、その才能をそのまま仕事にすればいいのかというと、ちょっと違います。確かに得意なことなので、他の人がやるよりも効率よく、人に喜ばれる成果を出せるかも知れません。仕事としては成功する可能性が高いでしょう。適職と言えます。

でも、その仕事をあなたはやっていて楽しいのかどうか?という視点が抜けています。もしそれが楽しくて、何の苦労とも頑張ってるとも思わない、これをするために生まれてきたんだと思えたとしたら、それは天職と言って良いでしょう。

上手く出来ないけれど、楽しいという場合もあるでしょう。それでも、結局は楽しく取り組める人が最終的には成功を収めるものです。
情熱を注ぎ続けることができるかどうか。そういった視点で仕事を選ぶのもひとつの方法です。

特別なスキルや特技が無くても、やっていて楽しいことはありませんか?
気が付いたらご飯を食べるのも忘れていたということは?
好きなことを続けられるというのも、立派な才能なんです。

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